湯俣温泉晴嵐荘

湯俣温泉について about

湯俣温泉

北アルプスのふところに抱かれた渓谷の温泉小屋北アルプスのふところに抱かれた渓谷の温泉小屋

湯俣温泉は高瀬川の上流、湯俣川と水俣川の合流点にある。
標高1534メートル地点。
泉質は単純硫化水素泉、泉温は42度ほどで
心臓弁膜症や関節、筋肉の慢性リューマチに効能があるという。
湯俣川を少し溯った“地獄谷”と呼ばれるあたりには、
岩の狭間から湯をたぎらせる源泉や
地底の奥深くから湧き出る温泉の
成分に含まれる炭酸石灰などの沈殿物が、
長い年月をかけて堆積した白い丘で、
今も熱い湯が豊富に流れ落ちている。
また、噴湯丘の付近には豆粒大の白いあられ石が散見できる。
これは球状石灰石といわれるもので、
こちらも天然記念物の指定をうけている。
登山史上、この湯俣温泉は日本のバリエーション・ルート開拓の
一時代を担う舞台となった。
槍ヶ岳北鎌尾根末端部分に位置しているため、
”学習院、早稲田大学の幻の初登攀争い”や
不世出の単独登山家として知られる加藤文太郎、
名クライマーとしてその名を轟かせた東京農大の
松濤明両氏が壮絶に繰り広げたドラマの舞台となった地である。

柳原修一さんの著書『北アルプス山小屋』(東京新聞出版部刊)より引用

  • 地獄谷と噴湯丘

    見どころ

    地獄谷と噴湯丘

    小屋から15分ほど行くと地獄谷と呼ばれる源泉地帯があります。河原の至る所から湯気が立ちのぼり、足元には硫黄芝が見られます。対岸には噴湯丘があります。条件が良い場所があれば、野趣あふれる温泉を楽しむこともできます。

  • 硫黄芝

    見どころ

    硫黄芝

    地獄谷の温泉の流水中に見られる硫黄芝。実はこの中に温泉の硫化水素を酸化してエネルギーを得ている微生物がいます。それは現在、地球上に暮らす生き物の中で最古のものの一つであると言われています。

  • 展望台

    見どころ

    展望台

    小屋から竹村新道を20分ほど登ると展望台に到着。槍ヶ岳山頂へと続く峻厳な北鎌尾根、そして硫黄尾根の姿が見られます。

  • 花畑

    見どころ

    竹村新道の花畑
  • 昭和8年の噴湯丘

    見どころ

    昭和8年の噴湯丘

    昭和8年に撮影された噴湯丘です。現在の噴湯丘よりもかなり小さく見えます。

  • 噴湯丘

    見どころ

    噴湯丘

    源泉の対岸には国の天然記念物の白い噴湯丘があります。これは温泉成分が長い年月かけて堆積し、形成されたもので、現在も成長し続けています。

湯俣温泉晴嵐荘

TEL:0261-22-0165